【ニュースリリース】
製造業向けIoTサービス「OMNIedge」 プライベートクラウドの対応を開始
~高いセキュリティ・可用性・多台数展開をリーズナブル価格で提供~
2022年6月15日(水)
製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」のプライベートクラウドの対応を開始いたします。
「OMNIedge」は、現場で稼働している装置の機械要素部品にセンサを後付けして、部品の状態を数値化し、予兆検知を実現するTHK初のIoTサービスです。対応部品はLMガイド、ボールねじ、アクチュエータなどの直動部品をはじめ、モーター、ポンプなどの回転部品とラインナップを展開してきました。このたび、ユーザー専用のプライベートクラウドに対応することで、より強固な高いセキュリティと拡張性をリーズナブルな価格で確保しながら、多台数で運用いただける環境の提供を開始します。
お客様が社内でIoTサービスを本格展開される場合、セキュリティに対する要望は依然として高く、その一方では、自社に見合うシステムの構築は容易ではなく、また費用面での負担も少なくありません。そこでTHKは、運用面の課題解決に加え「OMNIedge」のメリットを最大限に享受いただくため、ユーザー専用に安全性をより強固にしたプライベートクラウドの対応を拡げてまいります。さらには、専用サーバーならではの拡張性として、他の類するIoTデータも同時に集積できる機能の搭載も今後展開してまいります。
これまで「OMNIedge」を導入しているお客様は、これからさき複数の生産ラインへの多台数展開が十分考えられます。しかしその場合、より強固なセキュリティの高さはもちろんのこと、既存の社内ネットワークに影響を及ぼさないか、導入・設置はスムーズに進められるかなど、折々の課題が頭を巡ります。
そこでTHKは、「より強固な高いセキュリティを保ちながら多台数を社内に展開でき、かつ、「OMNIedge」のクラウドサービスのメリットである、2つのあんしん特典も同時に受けられるようにしたい」というお客様のご要望にお応えすべく、プライベートクラウドへの対応を開始いたします。また、環境構築のために発生するお客様の工数を非常に少なくできるほか、費用面においても年間にかかる費用はできるだけ抑え、将来的な拡張性も視野に入れた長期にわたる運用を可能とします。
THKは今後も、導入ユーザーからいただく多くのご評価とご要望を反映しつつ、ユーザーにとって最適なソリューションサービスの拡大を図り、製造現場の持続的な生産性向上に貢献してまいります。
特長
より強固な高いセキュリティと導入・設置の容易さを両立
ユーザー専用のクラウドサーバーを用いることで、特定ユーザーのみが閉域網でアクセスできるセキュアな環境が構築できます。また、専用SIMによる無線通信なのでLAN配線の煩わしさがなく、棟内工事は一切不要、短期間で導入可能です
2つのあんしん特典※の利用が可能
「製造ゼロ待ちチケット」、「IoTリスク補償」といったクラウドサービスならではの特典が利用できるため、「OMNIedge」のメリットを最大限に享受できます。
拡張性を視野に入れながら年間費用を抑えた長期間の運用が可能
専用サーバーならではの拡張性を視野に入れつつ、リーズナブルな価格帯で長期間にわたり安全運用が可能です。
製造業向けIoTサービス「OMNIedge」
サービス概要
「OMNIedge」は、機械要素部品にセンサを取り付け、「THK SENSING SYSTEM」を活用し、独自のアルゴリズムによって収集したデータを安全な通信網を介して数値化、解析することで、状態診断、予兆検知を実現するIoTサービスです。センサなどのハードウェア、通信機器一式を通信費込みで提供するパッケージ型のサービスにより、「簡単」「安全」「リーズナブルな価格」を実現しました。
また、これまでにLMガイド、ボールねじ、LMガイドアクチュエータなど直動部品を中心にラインナップを展開しています。
出荷開始予定
2022年7月1日(金)より
「OMNIedge」紹介WEBサイト
https://www.thk.com/omniedge/jp
「OMNIedge」プライベートクラウド構成図
「OMNIedge」 プライベートクラウド(LTE通信)における導入/運用時のメリット
導入時のメリット | 運用時のメリット |
---|---|
お客様の既存ネットワークへの導入負荷がかからない | 高いセキュリティと可用性が担保できる |
工場内LAN(有線)配線の煩わしさがない | 拡張時のカスタマイズ性が高い |
POC(試験運用)のみでなく、本格導入を想定した際の拡張性に優れる | 2つのあんしん特典「製造ゼロ待ちチケット」、「IoTリスク補償」の利用が可能 |
データ収集→解析→結果FBまでオールインワンですぐに使える | サーバー保守やセキュリティ費用など、社内運用コストを最小化できる |
2つのあんしん特典
- 製造ゼロ待ちチケット
- IoTリスク補償
「OMNIedge」をご利用のお客様の機械・装置において、センサを取り付けたLMガイドやボールねじなどの機械要素部品の不調・異変により交換を迫られた際、優先的に‟待ち時間ゼロ”でTHK工場に交換部品の製造を手配できる特典です。「OMNIedge」搭載の装置であれば、「製造ゼロ待ちチケット」により納期の心配なく代替用製品が手配可能となります。
「OMNIedge」の予兆検知機能が働かず、センサを取り付けていた機械要素部品(LMガイド、ボールねじ、アクチュエータ)に損壊が発生した場合に限り、原因箇所の機械要素部品の価格と交換に係る作業費(最大100万円まで)が東京海上日動の保険によって補償されます。「OMNIedge」ご契約時に自動的に付加されるため、特別な手続きは不要です。
今後の展開<Coming Soon>
- IoTで必要となる様々なシステムへの対応
- ローカル5Gへの対応
データ収集用デバイスの追加、エッジサーバ拡充、及び生産管理や設備監視アプリケーションへの接続・追加などを予定しています。
大規模で広範囲の多台数設備やシステムを、安全で通信障害の影響を受けにくく、柔軟なIoTネットワークの構築への対応として、ローカル5Gでの対応を予定しています。
今後の展開(IoTで必要となる様々なシステムへの対応、ローカル5Gへの対応)
記載内容は、改良のため予告なしに変更されることがあります。 「OMNIedge」はTHK株式会社の登録商標です。 |
OMNIedge関連ニュース
- 2022年2月2日 直動部品に加え、回転部品の予兆検知が可能に
- 2021年11月9日 グローバルSIM対応地域に台湾、シンガポールを追加
- 2021年7月19日 2つのあんしん特典「製造ゼロ待ちチケット」、「IoTリスク補償」を追加
- 2021年6月30日 中国で正式サービス開始
- 2021年3月10日 ラインナップにアクチュエータ追加
- 2021年2月17日 ファナック「FIELD system」と連携
- 2021年2月3日 グローバルSIM対応開始
- 2020年11月16日 ラインナップにボールねじ追加
製品に関するお問合せ窓口
報道に関するお問合せ窓口
マーケティングPR部 製品情報・広報企画促進課 担当:中川 / 石川 TEL:03-5730-3845 E-mail:thk-sp@thk.co.jp |