【ニュースリリース】
ユーティリティスライド「ATG」 1月20日より受注開始
2021年1月20日(水)
物流、鉄道分野に向けた新製品として、高負荷容量、耐久性に優れたユーティリティスライド「ATG」の受注を2021 年1 月20 日より開始いたします。
「ATG」は、アウタ/インナレールが前後に伸縮するテレスコピックタイプのスライドレールです。高負荷容量、耐久性に優れ、2条のボール列が安定したスムーズな動きを実現し、スライドレールならではの取付けの容易さも備えた製品です。
従来のスライドレールはこれまで、ATMや自動販売機をはじめ、各種事務機器のスライド部で最も普及が進んでいます。しかしその一方で、さらなる高負荷容量、耐久性の向上を求められる声も多いことから、スライドレールとLM ガイド双方の利点を有する「ATG」のような中間的なユーティリティ・グレードのニーズが高まっています。
「ATG」は、高負荷容量、耐久性を実現することで、ユーティリティ・グレードを必要とする物流、鉄道分野への普及を目指し、特に自動倉庫の搬送台車コンテナ取出し部、鉄道車両用ドアの開閉部、航空機用旅客シートのスライド機構等での需要を見込んでいます。
THKは、当社成長戦略の一翼を担う「新規分野の展開」を加速させるべく、独自で培ってきた直動システムのコア技術と豊富なノウハウに磨きをかけて、物流・鉄道業界や民生分野への用途拡大を視野に、これらの分野が抱える課題に対する最適なソリューションを提供してまいります。
特長
高負荷容量、耐久性
引き抜き材をコの字型に成形し、転動溝に熱処理を施して強度を上げることで、一般的なスライドレールを上回る高負荷容量、耐久性を実現します。
滑らかでスムーズな動き
リテーナ(保持器)を利用してボールの整列状態を保つことで、スライド部の滑らかでスムーズな動きを維持します。また、ボールと転動溝の2点接触構造(サーキュラーアーク構造)を採用し、ストロークエンドの“ボールのズレ※”を抑制します。※ボールのズレが発生すると、引出し方向に通常より強い力を加えてズレを修正する必要があります。
取付けが容易
取付け作業には専門のエンジニアの立ち合いは不要で手間がかかりません。それにより、現場の作業負担を軽減し、作業時間を短縮できます。